超CSに参加して見えてくる次環境
熊本まで出向いて超CSに出てきました。
最後まで5Cかハンデスかで迷ったのですが、最終的にまわりに勧められてハンデスを握ることに。結果的にミラーにボコられてベスト128だったのですが、まあそんなことは置いといて。
・超CSの環境分析
digの方で今回のCSの各デッキの全体、及びトップ128の使用率が発表されたが、これが非常に面白い結果となっているので紹介したい。
全体
1位:モルトNEXT(13.1%)
2位:ドギラゴン剣(10.7%)
3位:ハンデス(9.8%)
4位:ミラダンテⅩⅡ(8.6%)
5位:ビートジョッキー(6.1%)
6位:ジョーカーズ(5.7%)
7位:サザンルネッサンス(5.3%)
8位:デッドゾーン(5.3%)
9位:墓地退化(4.5%)
10位:5色コントロール・5色ビッグマナ(4.1%)
その他:(26.7%)
トップ128
・ローグ 14
全体の使用率としては、モルネクが一番高かったようだ。正直個人的にはハンデスとロージアダンテのほうがずっと多いと感じたのだが、どうもそうらしい。
スクチェンの殿堂ごときでは止まらぬと思い握ったプレイヤーが多かったのだろう。カウンター型に目を向けたプレイヤーもちらほら。
次位としてバスター、ハンデス、ミラダンテと続く。これらのデッキは新殿堂においては何の影響も受けておらず、前環境においてもトップメタの一角として存在し続けた強力なデッキなので当然といったところか。
しかし、ベスト128においてこの構図は一転する。
ハンデスは安定した妨害とリソース確保ができる点で速攻系ビートやバスターの多くに対し有利をとれていた。手札破壊に強いロージアダンテに対しても(ある程度だが)プレイングで立ち回れるところ、モルネクにはオニカマスとダイス、デッドゾーンでビートプランに持ち込めるところからも環境の多数のデッキにそれなりに立ち回りしやすく、結果的に多くの進出者を許したというところだろう。しかし、このハンデスたちは全員ベスト16止まりになっているところにも注意したい。
モルネクの占有率が下がったのは受けの弱い既存の型を使った結果バイクやジョーカーズ、ジョッキーに轢き殺され、さらに受けが脅威的なロージアダンテなどに狩られた結果だったと思われる。軽減+SA付与のスクランブルチェンジのカードパワーがいかに絶大だったかを物語る結果だ。
バスター・ミラダンテの使用率が128内でもそれなりの使用率を誇っているのはやはり妥当というところか。
赤黒ドルマゲドンに関しても全体の使用者は少なめだったようだが、ぶ厚めの受けにしぶといビート性能、トドメのつよさから128内ではハンデスの次位に位置している。環境においてもっとも、どのデッキに対しても「丸く」立ち回れるデッキの一つだろう。
あとこれは個人的な話だが、ビマナ系デッキの入賞率が上がっているのが嬉しい。天敵のサルが消え、受けの強さで各種ビートに、ハンデスに対してはミラクルスター等が強力なことが大きかったのだろうか。
・次の環境予想
超CSの上位はバスターが多数を占めたが、決勝の席に座っていたのはバスターと「サル」だった。
サンマチェンストアラゴトと、そこまでやるかと言うほどの(とは言ってもベイBジャックかけてないからアレか)規制を受けたサルだったが、ここまでやってもとんでもない構築能力とプレイングでリペアした猛者が現れてしまった。
Twitterは当然のように大荒れ。サルはいつまで生きるんだというコメントが相次いだ。
ただ、個人的にはサルが環境に戻ってくるとは思っていない。
もちろんあの構築は「見事」の一言であったが、もっと言えば「サルを手足のように扱えるプロが自分用にチューンしたデッキ」であり、つまりは普通の人間が構築見ただけで気安く回せるようなデッキではないということだ。
しかも、結局全盛期に比べて相当弱体化しているし、以前以上にビート・ハンデスに弱いことに変わりはない。おそらく、一瞬使用率が上がったとしてもすぐに落ち込むだろうと予想している。
超CSにおいて最多の入賞率を誇った強力な「ハンデス」というアーキタイプだが、ハンデスとはあくまで環境の「メタ」として、その環境が生む、忘れたときに浮上すべきデッキタイプであり、大舞台でしゃしゃり出てしまったのはあまりよろしくない。環境をメタるデッキがそんなにメタられてしまっては元も子もないのだ。
ハンデスのメタ自体はそこまで難しいわけではなく、実際これら4デッキはどれもハンデスに対してそれなりに有利に立ち回れるという共通点を有している。特に最近はパクリオの採用率が下がっているからそれに拍車がかかっている。
またしばらくハンデスは、環境にとって必要となる「その時」まで息を潜めることとなるだろう。
これら4デッキはなかなかに複雑な有利不利関係を有しており、なかなか図だけでは難しいところがある。
ロージアダンテはその受けの強さと硬さが魅力的だが、4デッキの中においては全体的に(少なくとも今の構築では)少々不利な点が多いことから構築の見直しという点から改善を要求されるだろう。ただ、これら以外のデッキには大概有利がつくのでそう気負う必要もないのかもしれない。
とりあえずカーネル全抜きはやめといたほうがいいと思う(個人的な意見)
クローシスバスターは全体的に手札と墓地のマネジメントに長け、今の環境においては非常に強力なデッキとなりうる。理論上、他の3デッキに対して目につくほどの「不利」は存在しない。ただし、普通のバスターに比べ遅いためジョッキーやジョーカーズに対し不利がつくか。
超CS優勝構築にダイスはなかったが、正直どっちでもよさそう。
ネクストは、そのカードパワーの暴力性でやはり環境に居続けるだろう。ただ、空いたスクチェンの枠をどう用いるかが鍵となりそうだ。
最近は新弾の某SSTカードに注目が集まっている。なんにせよスクチェンを失いドラゴンを早出ししてゴリ押す戦法は取れない以上、環境を伺いつつ採用カード考えていかないと勝ちには行けないか。
いっそのこと、全く新しい形態を考えてもいいかもしれない。
赤黒ドルマゲドンは、元から丸いデッキなのでこの環境においても十分な活躍が期待される。実際、すでにCSで結果を残しつつある。
ただ、数を並べて殴ってくるデッキ――具体的に言えばビートジョッキーやジョーカーズに対しては少々不利がつきやすい傾向がある。とはいえ最近はタマネギル入りの構築が優勝したこともあり、より盤石なデッキとして環境トップに居座り続けることが予想される。このデッキが流行すると、タイガニトロの前にロージアダンテは環境から脱落してしまうだろう。
ようやくビマナを心置きなく握れそうですね。ただ、最近はいろんなデッキを握っていたのでビマナの構築がうまくいかないという。
次に握るのはネクかビマナかバスターか……どうなるのかなあ次の環境……。